国公立併願には同志社を

国公立大学の併願としては他の私立より同志社の方がおすすめである。巷では関関同立の中で同志社はやれ難しいだのなんだの言われているが、下手に乱れ撃ちして個々の大学の変な傾向に合わせるよりはシンプルな問題傾向の同志社だけを複数受ける方が結果的に国公立には受かりやすいはずだ。

センター併用でももちろんいいが、およそ86%は無いと受からないので、マーク模試でそこそこの判定が出た時にしておく事。旧帝レベルの人はこちらの方が楽なのかもしれない。

 

それでは、詳しい理由を述べていこう。

 

問題がシンプルで対策に苦労がない

これはかなり大きな要素である。国公立大学は記述が中心のシンプルかつよく練られた問題というイメージがある中で、私立大学は独特の試験で受験生を惑わせるパターンが大半である。関関立はその傾向が強い。どれも国語が特殊な上、英語も国公立2次の傾向とかけ離れているので全くお勧めできない。

しかし同志社は、問題の形式自体はとてもシンプルである。

国語 センター試験そっくりな問題に記述問題が加えられているようなもので、しかも時間制限が緩いため時間に追われる事もない。国語で点数が稼げるor安定する私立大学は意外と少ないのである。

次に英語 これも変な特徴はないが、文法問題が少ない長文読解問題のため、実質国公立大学の長文読解問題とそっくりである。英作文もあるが、一文は短いので国公立受験生ならそこまで苦労はしないはず。

最後に選択科目 大半の人は数学を選ぶはずだが、これは本番までのいい練習とも取れる。社会科目も、論述などはほぼないが、記述があり、問題の形も比較的シンプルである。センターみたいな形式であるためそこまで苦労もいらないはず。

まとめると

国語 センター形式+記述

英語 国公立2次に近い問題

選択科目 国公立2次に近い問題+センター形式

であるためかなり楽である。

 

記述問題、英作文、数学で専願より有利

早い話が私立専願よりも受かりやすい。記述問題は対策をしているため取りやすいだろうし、英作文も国公立2次より簡単なため点数が取れる。数学も計算は厄介だが得点調整の恩恵がある。

同志社の問題の配点は、実は記述問題に集中しているため、そこが安定して取れる国公立受験生が有利なのは言うまでもない。従って、国公立受験生にはかなり有利な私立大学なのである。

 

関西トップ私立という安心感

これは他の要素に比べるとそこまで重要ではないかもしれないが、同志社といえば、日本史の教科書に載るくらい有名な大学である。

そんな有名で由緒正しい大学なら、仮に国公立に落ちて来ることになっても、相当難関国公立落ちでコンプレックスがない限りは普通に学生生活などで満足が出来るはずである。胸を張ることが出来る学歴となるはずである。

関西では知名度があるため、少なくとも一部の人たちを除いて大半の人に学歴面で蔑まれる事は無い。

ただし、決して威張れる学歴では全く無いことに注意。現に、関西には旧帝レベルの国公立が3校もあるわけで、それらからみたらやはり同志社は所詮「滑り止め」の大学であるのは当たり前なのである。

胸を張れるというレベルであり決して自慢をして他大学を見下せるレベルでは無いことをゆめゆめ忘れてはいけない。

 

まぁ、少し同志社を少し落とすような文になったかもしれないが、僕の中学時代の塾の先生(京大→同志社)の貴重なコメントがあるのでそれを掲載して締めくくりたいと思う。

「一般教養が京大よりも同志社はめちゃくちゃ面白かったね。学校が綺麗で設備も充実していたし、同志社レベルなら、普通に安泰やと思うよ」