選択科目の平均点のワナ

さて、日本史の参考書のコーナーの最後で触れた事実について詳しく述べておこう。意外と知られていない事実なので、知っておいて損は無い。それどころか、知らなければ落ちる確率はグッと上がってしまう恐ろしい事実である。

 

得点調整というシステムを知っているか?

 

得点調整とは、簡単に言うとそれぞれの選択科目での平均などがバラついた際に、得点を調整し、公平にする制度である。これによって、たとえ難しい問題がでたとしても、少しは救済される…と思われそうなのだが、実は、この得点調整、とんでもないワナなのである。

 

得点調整で数学は点数が急激に上がる

 

それは流石に無いだろう、と思った人もいるかもしれないが残念ながらこれは事実だ。実は、同志社の数学は難易度は結構高く、毎回点数が取れない人が続出してしまう。そのため、数学の得点は素点より30~50点上がる事がしばしばある。

 

地歴公民科目は得点調整でダダ下がりする

 

これも残念ながら事実である。10~30点下げられるのを覚悟しておいた方がいい。 この理由は2つで、1つは数学の平均点が低いこと、もう1つは歴史で取れる人が多く平均点が高いからである。120点取れて喜んでいたら実は得点調整で90点になっていた…なんて事は実際にありうるのである。仮に最初から素点で90点を目指してなんていたら…後はもう察してほしい。

 

結局、どうすればいいのか?

 

これはもう簡単な話である。数学なら100点、地理歴史なら130点をコンスタントに取れるようにすればいい。そうすれば基本選択科目の基準は超えるはずだ。それが無理であっても、最悪足を引っ張らない程度に得点して、英語と国語で8割程度の点数を獲得して受かればいい。総合点で受かればいいのである。

ただ、地理歴史科目で8~9割は割と国公立受験生には苦痛に感じるかも知れないので、国公立受験者は数学でチャレンジすればいい。厳しいことを言うが、同志社の数学で取れないという事は、大体本番の二次試験でも数学の点数が取れない事を意味する。 そういう意味では、同志社は国公立の滑り止めとしては相性が良いとも取れるのである。